第7回KLA日本語スピーチコンテスト 受賞作品をご紹介【金賞・銀賞】
2023年9月6日第7回KLA日本語スピーチコンテストが京都テルサで開催され、大盛況で幕を閉じました。
大会の様子はコチラ>>
KLAに在籍する留学生の代表が自分の考えや夢を日本語で表現したこの大会で、見事金賞、銀賞を受賞されたスピーチを一部ご紹介します。
<金賞>
OLJ校 オウ カクショウさん(中国)
テーマ:過去を変える力
『私は大学1年の時に優秀な人と一緒のゼミに参加したことがあります。音読の時間、緊張して知らない単語も多かったけど、とりあえず大きな声でテキストを読みました。2年の時に挑戦した日本語資格も難しくて絶望感があありました。3年の時に学校のスピーチ大会に参加しましたが、私だけ受賞できませんでした。他にも悔しい、恥ずかしいことがありました。親や先生などは「がんばって未来を変えろ」と言いますが、難しいです。成功する自信を持っている人は少ないのではないでしょうか。だけど、過去は確実に変えることができます。たくさんの挫折を経験したとしても、がんばった時に、過去を見返して「あの時失敗してよかった」と思うことができます。ネガティブをポジティブに変えられる。これから困難なことも多いだろうし必ずしも良い結果になるとは限らないでしょう。失敗したままなら失敗で終わるが、努力し成功したら「その時の失敗こそが必要だった」と知ることができます。失敗した過去は変えられるんです。これからも失敗を恐れずに思考錯誤し続けながら、日本語を楽しんでいきましょう。』
◆受賞コメント
「心臓がどきどきした。運が良かったと思う。先生や友だちに感謝している。日本語という沼に入って6年目。これからも日本語を研究して楽しみ、たしなんでいきたい」
<銀賞>
名古屋北校 ウダデワ アラッチラゲ イサンカ ギータンジャリ―さん(スリランカ)
テーマ:オダテに乗らず 正確な自己評価へ
『周りの人がいつも褒めてくれます。褒められると嬉しいし、もっと褒めてほしくなるし前にも進めるのではないでしょうか。褒められることは良いことでいい気持ちになりますが、自分は本当にそんな人間なのでしょうか?そして、社会に出たら褒めてくれる人ばかりではありません。時々、きつい言葉を言ってくる人もいて、聞けば悲しくなりやる気もなくなります。でも私は、褒めてもらうために何かをすることはほとんどありません。相手の見方は人それぞれです。ポジティブでもネガティブでもどちらの言葉を言われても自分の気持ちは変わりません。寝る前に思い返して、自分の評価は自分でする。相手が何を思うかを考えることはやめてください。それより、自分の最高のレベルに行くために、自分の評価を自分で探しながら前に進んでください。』
◆受賞のコメント
「日本語をしゃべられるようになったのは先生や優しい日本人(バイトでも)のお陰です。安心して過ごしています。これらも楽しんでいきたい」