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【受賞インタビュー】ミーティングによる情報共有で、お客様の満足向上(CS)へつなげる。人材の育成にも注力!

今回ご登場いただいたのは、2021年度「全社表彰式」において最優秀賞を受賞した京進TOPΣ彦根校の金子次長です。数百名規模の大型校の校長として、多くの生徒を集め、東大・京大合格者を出す人気校に育ててきました。多くの経験とそこに裏付けられた理論を交え、貴重なお話を伺うことができました。 

2021年度の最優秀賞受賞、おめでとうございます。受賞のポイントはどこにあるとお考えでしょうか。

1つ目は、京進小中部から多くの生徒さんが来てくれていることが挙げられます。小中部を卒業した生徒さんが続けて京進高校部に来てくれるのは、小中部の職員の皆さんのおかげであり、とてもありがたく嬉しいことです。
2つ目は、一人の生徒さんを職員全員でケアする校舎運営だと思います。担任はどうしても、自分の担任クラスの生徒さんについて責任を一人で背負ってしまいがちですが、生徒さんは京進に通っているのであって、担任のもとに通って来るわけではありません。彦根校に通ってくださっているわけですから、彦根校の職員全員で一人の生徒さんをケアしようという考え方。それが生徒さんや保護者の方々の満足度アップにつながったのではないでしょうか。当社が掲げる 3つの行動原則に「ひとりひとりを大切に」とあります。この言葉に尽きると思います。

一人の生徒さんを職員全員でケアするために、具体的な取り組みはありますか。

ミーティングです。成績の状況はもちろん、欠席が続いているとか、ちょっと元気がなかったなど、生徒情報の共有を主として毎日1時間から1時間半ぐらいかけて行います。ミーティングで情報を共有することが、日々の仕事の8割ほどを占めているように思います。それぞれの作業内容まで共有しますので、ミーティングをせずに仕事をしてくださいと言えば、空中分解するかもしれません。

ミーティングが8割ですか! 詳しくお聞きしたいです。

ミーティングの重要項目のひとつとして、通っている生徒さんの講座受講の情報を共有する項目があります。生徒さんから「受講科目を減らしたい」「追加で数学を受講したい」などといった相談があれば、その理由や生徒さんに対するアドバイスの内容を共有します。
ミーティングでは、どのようにアドバイスをするか、どんな言葉をかけるべきか、若い職員に私が指導することもあります。ミーティングに出席している全員が聞いていますので、職員それぞれの学びになり、人材育成の一環でもあります。

ミーティングを有効なものにするために工夫していることはありますか?

職員みんなが共有しやすいようなミーティングシートを作るなど、私の準備にはかなり時間をかけています。設計図をきちんと作れば、個々の先生は能力が高いのでうまく進めていってくれます。指示もアドバイスもなく「好きなようにやってください」では人は育っていかないのです。


校舎運営において、“これだけは譲れない、外せない”ということはありますか。

お客様満足(CS)が向上することによって、校舎が盛り上がり、その結果、生徒増加につながることです。教育業界にいる人はCS向上には積極的ですよね、補習をしたり、相談にのったり。生徒のためにとても熱心にアクションができる人が多い。
 でも企業としては、そこで終わってはいけない。お客様の満足が校舎としての成長、企業としての成長につながる必要もあるのです。そのためには、校舎が成長するためのアクションも大事だと思います。
生徒さんや保護者の方々に京進で学ぶ効果を感じて満足していただき、それによってより多くの生徒さんが来てくれるようになれば、こんなに嬉しいことはありません。

仕事をするうえで大切にされている信条を教えてください。

部下に成長感を与えるということです。成長を実感してもらえるような指導や組織運営を心がけています。現在は校長ではありませんので、より広い視点から間接的に指導していく立場です。校長という立場でないと、どこまで声をかけるべきなのか、悩む場面もあります。

今後の目標や夢について教えてください。

彦根校をそして、京進高校部を、関西一、日本一にしたいです。そのためにも、さらに人材育成に注力したいです。


今後の人材育成のために、どんな取り組みが必要とお考えでしょうか。

自信を持って仕事ができるような仕組みを作ることです。スキルアップしていくための仕組みと言い換えてもいいかもしれません。高校生に勉強を教え、進路指導をするという仕事、これはいろいろな意味で難しい。志望校合格のために、いつ、なにを、どれだけ、どこまでやるかという難しいアドバイスを、大学を出たばかりの人がやるなんて! 運営職についても同じです。運営職の方々は授業をしませんので、教科の具体的なアドバイスが見えづらい。進路指導が特に難しいんです。
「ボトムの固定」とよく言うんですが、最低限これだけはやろうという目安をつくって、それを土台にしてスキルアップをしていけばいい。社員育成においてスキームの整備が必要だと思っています。
加えて、人材育成にはOJTが効果的だと思います。Off-JTに関しては集合研修がすでにありますが、Off-JTで学んだことを現場で活かすのがOJTですので、OJTがしっかりしていないと人は育っていかないのではないでしょうか。社員一人ひとり、校長一人ひとりがしっかりと仕事をし、その過程で成長していくのが大切だと思います。

長い校長としての経験によって培われた言葉には力があり、京進十則の一つでもある「人を育てる使命感」をとても強く感じたインタビューでした。ご協力ありがとうございました。

【校舎データ】京進TOPΣ 彦根校

京進TOPΣ彦根校はJR彦根駅ロータリーすぐ アルプラザ5階にあります。
難関国公立大学受験と親身な指導に定評があります。

校舎ページ:https://www.kyoshin.co.jp/high/schooldetail/166/

校舎が入る駅前ビルの様子
京進TOPΣ 彦根校 校舎の入り口


京進TOPΣ 彦根校 校舎内の様子