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【受賞インタビュー】職員のベストパフォーマンスを引き出す体制づくりを進めたい!

今回ご紹介するのは、2021年度の「全社表彰式」において最優秀賞を受賞した京進TOPΣ彦根校です。地域随一の生徒数を集め、東大・京大への合格者も出す人気校の校舎運営はどのように進められているのでしょうか。長く当校を牽引してきたベテランリーダーからバトンを受け、今年度から校長となった大海校長が、いま何を考え、どのようなアクションを起こそうとしているのか伺うとともに、大海校長を支える若手職員のみなさまにもご登場いただき、現場の声を聞かせていただきました。

2021年度 最優秀賞受賞を受賞された時の感想を教えてください。

驚きが第一で、一年間の労が報われたという気持ちでした。私も含め、特に若手職員の自信につながったのではないかと思います。

前校長である金子次長から、大海校長と校の職員の皆さんとの強い結束が生まれているとお聞きしています。ご自身はどのように感じていらっしゃいますか。

校長を引き継いだ時、校長経験の長い金子次長の校舎運営をそのまま自分がマネすることはできないと思いました。逆に、自分だからこそできることもあるのではないかと思い、年齢が近い若手職員と力を合わせ、さまざまなことに取り組む前向きな雰囲気や体制をつくることを考えました。

コロナ禍を経験して何か感じたことはありますか。

2020年4月に一斉に休講しなくてはいけなくなり、生徒のみなさんが目の前にいる状況が“当たり前ではない”ということを痛感しました。現在はマスクを着けて通ってきてくれますが、がんばって来てくれているのだということに感謝し、これまで以上に生徒のみなさん一人ひとりの情報をしっかりと頭に入れ、共有しておくべきだと思っています。

毎日のミーティングや生徒情報の徹底共有について、大海校長はどのようにお考えですか。

ミーティングは、自分にとって「再整理」の時間です。また、情報を確認する場、全職員に知ってもらう場でもあると考えています。もちろん情報を共有してそれで終わりでは意味がないので、その後どんな行動に移せるかが重要です。情報を得て「こういう動きをしようと思っています」と考えられるスタッフはそれでOKですし、そこまでの報告がなければ次の動きについてヒントを出すようにしています。

他の職員に出すアドバイスの軸やヒントの基準などはありますか。

まずは相手の立場で物事を考えるようにアドバイスしています。もしあなたがAくんの立場だったら、どんな声をかけられると嬉しいですか―。それを自分で考えられるようにならないと、ずっと言われてから動く「指示待ち人間」のままです。まずは相手の立場で、相手のメリットについて考える、その観点が必要だと思います。

仕事をするうえでの基本姿勢、モットーを教えてください。

元々は、目立つのがあまり好きではないので、脇役として職員のみなさんのベストパフォーマンスを引き出せるような体制づくりを進めたいと思っています。たとえば教室の蛍光灯を交換するといったような雑務も、校長の仕事ではないのかもしれませんが、私が素早く片付け、ストレスのない職場環境をつくることを優先したいと思っています。彦根校はやる気にあふれた若手職員が多く、そこにベテラン職員の方々が「さすが!」というアドバイスを絶妙のタイミングで出してくださるので、環境さえ整えば、結果は自ずとついてくると確信しています。

ご自身の目標について教えてください。

やはり社内表彰において、MVPを獲得することです。2021年の受賞は、金子次長が校長として率いてこられた結果です。私が校長を引き継いでも、また同様にMVPを取る。それが私の明確な目標です。
そしてもうひとつ。彦根校の職員みなさんが長く働いてくださって、仕事が楽しいと思ってもらえるような校舎運営を行うことです。

CloseUp!
大海校長とともに彦根校を支える、意欲溢れる若手職員に聞きました!

左から 原主任・今岡先生・松岡先生・山下副校長

彦根校には、大海校長が“やる気にあふれた若手”として大きな期待を寄せる人材が多数存在します。そのなかから4名に集まっていただき、彦根校の現在、未来、そしてご自身の夢を伺いました。

校長が変わって、自身の仕事の仕方や校舎全体で変わったことはありますか。

松岡先生(教務職9年目 担当教科/英語):
大海校長は、部下に指示を出すだけではなく率先して行動されるので、自分もやってみようという気持ちになります。「こうしなさい」ではなく、自ら体現しようとする姿勢に刺激を受け、スイッチが入る気がします。

山下副校長(運営職7年目):
他の校舎と比べて職員が多いですが、ミーティングを重ねることによって「ひとつの校舎として動こう」という強い意志を感じるようになりました。

ミーティングを重視されていると伺いましたが、みなさんが感じているメリットを教えてください。

今岡先生(教務職5年目 担当教科/数学):
担任をしている生徒さんにはどうしても思い入れが強くなりますが、ミーティングで報告することで、その思いを職員みなさんが共有してくれる点がありがたいです。単なる書類上の引き継ぎではないので、担任不在時に生徒さんが訪ねてきても、その情報を利用して丁寧に対応できるのは大きなメリットです。

原主任(運営職5年目):
ミーティングの最大の目的は、“担任だけしか知らない、授業担当にしかわらない”をなくし、社員全員が生徒さん一人ひとりを把握したうえで、対応ができること。たとえば、勉強の悩みを持つ生徒さんが話をしに来ても、担任以外の職員が話を聞くこともできるので、生徒さんにとってもプラスだと思います。

仕事を続けるなかで、考え方や方法など変わってきたことはありますか。

松岡先生:
人を頼れるようになったのは大きな変化だと思っています。もともとの性格から、業務を人に頼むことに抵抗がありました。相手を信頼していないのではなく、迷惑をかけるのが申し訳ないとか、自分がやるべきだと思ってしまうからです。しかし、毎日のミーティングによって、自分でまわらない時は他の人にお願いした方がうまくいくことがあると知り、自分で全部を背負い込こもうとすることで、むしろ生徒さんに迷惑がかかってしまうこともあると気がつきました。

山下副校長:
自分さえ把握していればいいことでも、仕事の内容、または副校長という立場から、多くの人に伝え、指示を出さなければいけないことが増えました。お願いしたい内容だけをシンプルに伝えると半分も伝わらないことがあり、その業務の目的や経緯なども合わせて伝達・共有することが大切だと気づきました。成果を引き出す伝え方を意識して練習してきましたが、最近になって形になってきたと感じています。

今岡先生:
教わりつつ教わらないといいますか、1年目から自由に仕事をさせてもらってきました。マニュアルに沿って仕事をするのだろうと思っていた入社前のイメージが大きく変わりました。

原主任:
職場では年齢やキャリア、考え方などもさまざまで、誰もが自分と同じ考えであるとは限りません。チームで動く場合はこちらの思惑通りに運ばないこともあるため、相手によって伝え方を変えるなど自分なりの工夫をするようになりました。

彦根校を今後どんな校舎にしていきたいですか。

松岡先生:
これまで自信を持って指導してこられたのは、過去の彦根校の実績があったからです。「こんな勉強の仕方がよかった」「こういうところでつまづいた生徒さんがいた」など実績とヒントに支えられてきた面があります。ミーティングによって積み上げられてきたこれらの情報は、彦根校の強み。大切にしつつ、さらに充実させていきたいです。

山下副校長:
若手職員も増え、明るく前向きな雰囲気が高まったことも生徒を引き寄せる要素のひとつになっていると思います。さらに活気のある校にしていきたいです。

今岡先生:
これまでの彦根校が積み重ねてきたよいところをならい、大海校長がご自身のカラーでどのように進めていかれるのかに期待し、協力していきたいです。

ご自身の夢を聞かせてください。

原主任:
昨年結婚したのですが、子育てをしながら働いている女性がまわりに少ないので、今後のビジョンが見えていません。私が最初のモデルになるかどうかはわかりませんが、育児をしながらでも女性が働きやすい環境をつくりたいと思います。

今岡先生:
昨年、別の校舎の新入社員の研修を任されました。おこがましい表現ですが、人を育てるは楽しいです! 新入社員や若手の先生方が楽しく仕事ができるようにお手伝いしながら、後進育成の道に進めたらいいと考えています。

山下副校長:
生徒指導の際、明確な目的を持って受験校を選ぶ生徒さんに関わることで、こちらの方がパワーをもらうことがあります。新しくやりたいと思っていることがありますので、「私もがんばるから、あなたもがんばろうね」と言えるようになりたいです。

松岡先生:
教務職の1プレーヤーとして、今後も教壇に立っていたいです。この仕事を始めるきっかけになった先生がいて、その先生のことを今でも思い出します。つねに生徒さんに近いところにいて、時にはめんどくさい、うるさいと思われながらも、将来的には生徒さんのプラスになっているような、なにかしら影響を与えられる存在になりたいです。

大海校長をはじめ、若い人材がきらりと輝きを放つ京進TOPΣ彦根校。長年培われてきた校舎の良さと自分たちのスタイルをうまく融合させて、新たな価値を創り出そうとする姿勢に刺激を受けました。ご協力ありがとうございました。


【校舎データ】京進TOPΣ 彦根校

京進TOPΣ彦根校はJR彦根駅ロータリーすぐ アルプラザ5階にあります。
難関国公立大学受験と親身な指導に定評があります。

校舎ページ:https://www.kyoshin.co.jp/high/schooldetail/166/

校舎が入る駅前ビルの様子
京進TOPΣ 彦根校 校舎の入り口
京進TOPΣ 彦根校 校舎内の様子