夢をかなえた中国人スタッフの活躍!看護師プログラム候補生が病院の理事長賞を受賞
京進の「看護師プログラム」で学び、日本の病院に就職した中国人の付 佳(ふ か)さんが勤める病院で表彰された、という嬉しいニュースを病院のご担当者から教えていただきました。ご本人から写真もいただいたので、付さんの活躍をご紹介します!
日本で働く看護師になりたいという夢を持って「京進看護師プログラム候補生」として、2019年12月に来日した付 佳(ふ か)さん。コロナ禍で思い通りに学べない時間もありましたが、京進の日本語学校で語学勉強しながら、准看護師試験の受験勉強をして見事合格。
2022年4月から医療法人健育会グループ石川島記念病院で准看護師として働き始めました。
仕事には一生懸命で、同僚や患者さんにもとても親切。周りの人の話をよくきいて温かく接してくれる付さん。いろいろな人から頼りにされて人気者です。
病院には、時々日本語を話せない患者さんが来られることがあります。ある時、日本語が全く話せない中国人の患者さんが入院されることとなり、病院ではどのような対応をするか、言葉の問題をどうするかなどを検討しました。日中は付さんが対応することも可能ですが、スタッフが少なくなる夜の時間帯に、夜勤のスタッフが言語の問題で困ることが無いように、翻訳冊子を作成することとなり、付さんが翻訳に大活躍。付さんのおかげで、患者さんは入院生活がスムーズに過ごすことができて、リハビリテーションにも意欲的に取り組むことができました。
また、その他にも診察やリハビリなど治療に必要な患者さんと他のスタッフのやり取りを積極的に通訳するなどチーム医療に大きく貢献した功績により、病院の2022年8月度の理事長賞に選ばれました。
夢をかなえて、同僚や患者さんから感謝され、准看護師として充実した毎日を送っている付さん。来年には看護師の国家試験にも挑戦するそうです。京進は、夢を持つあらゆる人の学びを応援しています。
京進では、中国において看護系大学・短期大学を卒業した将来性のある外国人看護師に日本語を身につけていただいた上で日本の看護師資格を取得し、日本の病院等で看護師として活躍していただくことを「京進看護師プログラム」として支援しています。
このプログラムを提供している京進国際人材交流事業部の渡邊部長に付さんの活躍についてお聞きしました。
付さんが来日して就職するまで、京進は、具体的にどのような関わり方をしたのですか。
京進は提携先の中国の看護専門大学と協力して、現地中国で学生たちの日本語学習をお手伝いします。その後、日本にある京進の日本語学校KLAに留学してもらい、さらに日本語に磨きをかけていただきます。
付さんは、来日後KLA新宿校の看護クラスで日本語を学びました。京進は日本語の指導だけでなく看護師の国家資格試験対策も行い、受験勉強をサポートします。そして、資格試験に合格すると、日本の医療機関へ紹介し、就職するまできめ細かく支援します。もちろん、面接の練習などもしました。
就職された後も、京進とのつながりはあるのですか?
看護生が入職した後も3年間京進がサポートします。例えば、職場で言えない日々の悩みや母国語による相談などをヒアリングし、病院との橋渡しをするなど、働く環境を整えるお手伝いをします。
今後、事業をどのようにしていきたいと思っていますか?
少子化による日本の人口減少、それに伴う超高齢化の中で、介護士や看護師は将来さらに不足してくることが予想されます。日本にとって外国人との共生社会の実現は日本の大きな課題であると考えています。私たちは、このような将来を迎える日本において、外国人材を募集したい事業者のニーズにしっかりと応えられる事業にしていきたいと考えています。
今回、付 佳(ふ か)さんが表彰されたという知らせを聞いたときの感想を教えてください。
母国を離れて、日本の先端医療を学びながら日々頑張っている看護師プログラム生が、このような栄誉ある賞を頂いたことは、私たちとしても本当にうれしいことです。現在のコロナ禍にあって、医療従事者の方々のご奮闘には心から敬意を表したいですし、私たちのプログラムで学んだ外国人の看護師がその一員として頑張ってくれていることは誇らしい限りです。
京進グループが、世界中の人たちにそれぞれに合った「学び」を提供していることと、それにかける事業部の方の想いが伝わってきました。
これからも、この「ステキな大人が増えるnote」では、色々な人の学びも紹介してきたいと思います。